実家のお片付け~所有者は誰?~
80代の両親の自主的な
終活がはじまりました
長年連れ添ってはいる
けど歩み寄れない壁も
あり、母一人でも
父一人でも、進めること
は容易ではありません
娘の私を介在して
少しずつ、お互いのモノ
への理解を深めていく
余生を快適に暮らしたい
両親の新たな試み
お片付けの先生だから
できること?
いえいえ、
どなたでもできますよ(^^)
実際に私が意識してしている
ことを含めてお話致しますね。
それは母からの、収納品の相談からはじまる。
先日、実家の母から
テーブルの上の収納品を
購入して欲しいと
相談がありました。
先ずはどんな収納にしたいのか
希望を聴くことに。
どうやら、母はガラスの扉の
ついた小ぶりな棚をテーブル
の上に置き調味料や薬等雑多な
モノ達を隠したいと思っているようでした。
お片付けサポートでも、
収納品については最後。
先ずは、一緒にこれらのモノを
一点々整理することからはじめます。
所有者は誰? 管理者は誰?
そこで、わかったことが
これらのモノ達の
9割が父のモノであること
なのに、母は父が全て必要だと
言うものと決めつけてそれらを
全部残しながら、見えない様に
棚に収めようと思っている様子。
ですが、肝心の所有者である父に
何一つ確認しない。
ならばと、娘の私が一つ々どうやって
使っているのか?要不要も含めて
一点々確認していくと・・・
出てきた大量の薬も、あっさり
『もう、その薬飲まんからいらん。』
『もらった土産のチョコも食べん。』
『空の容器はいらん、捨てる。』
といった具合で何とも簡潔な回答。
なのに、一方の母が
『いやぁ~でも万が一の時にいるかも
やからおいといたら?』
『賞味期限切れてるけど、誰かにあげようか』
等と信じられない発言。(笑)
『賞味期限切れてるのは確かに
まだ食べれるけれど
他者にあげたら失礼よ。』
と私がいうと渋々
他へもっていくが捨てない。
『このチョコどうするん?自分で食べるの?』
『いや、私チョコ苦手やねん。』
『じゃあぁ、どうするの?』
『・・・。』
『誰も食べない。賞味期限きれてて
未開封といえど他者にもあげれない。
どうするの?』
で、やっとこ手放す。
こんな具合で、わかったことは
テーブルの上のゴチャゴチャの
原因は、母の勿体ない癖であった
ということ。
そして、その勿体ない癖で
更に、不要な棚を新規で購入しようと
考えていたのだ。
肝心の所有者の父は、
どこにあるのかすぐわかり
手にとれる収納の方が
好みであるのに。
わざわざ、使い難く隠そうとして
いる・・・・
そこで、私は改めて
これらのモノの所有者は誰なのか?
管理者は誰なのか?
を明確にするために話を
二人から聴き、父が所有者であり、
管理者であることを明確にしてから
父の意向を優先に、
片付けを進めることに。
結果、1/3は不用品であることが
わかり手放したり、移動し
それぞれ、父が取り出し易いように
既存の収納品を使いグループ毎に
分けておいた。
父は、不要なゴチャゴチャが
なくなり、一目でどこになるか
わかるようになりご機嫌であった
が、一方で母は欲しかった棚を
購入するまでもないことがわかり
不満足である
母は、ゴチャゴチャするものを
ただ隠したい。それだけだった。
確かに既存品はティストも色も
素材もバラバラで統一感がなく
ゴチャ感はぬぐえない。
ならば、棚は不要だが収納ケース
を統一し少し背の高いものに
収納することでちょっとは
見た目もスッキリするであろう。
後日、100均一で統一感の出る
収納にしてあげようと思う娘でした。(笑)
片付かないことを責める前にするコト。
長年連れ沿っているとはいえ
歩み寄るのが難しい時もあります。
お片付けのプロならば、
完全なる第三者なので
間に入り中立を保てる存在
だと思います。
が、娘や息子等は
何かとどちらかに肩入れしがち・・・
で、余計に話がややこしくなる。(笑)
ここは、どちらかに肩入れした目線
ではなくあくまでも中立に。
所有者は誰なのか?
管理者は誰なのか?
どちらの方が、発言力が優勢なのか?
を第三の目で、明確にしてから
所有者の求める収納を先ずは
具体化し折り合いをつけていく
様にされると良いですよ。
片付けのプロに、実家の片付けを依頼する前に
時に、実家の片付けでご相談頂く
ことはありますが、
私達お片付けのプロであっても
肝心のご両親が拒否ってるところに
ズケズケと入り込むことはできません。
先ずは、お話を聴いて頂ける場を
創って頂かないとお家にも入れて
頂けないのです。
実家のお片付けでお困りの際は
先ずは小さいところでいいので
一緒に片づけてみられることを
オススメします。
片付かない家について両親を
責める前に、
一緒に片づけよう
話を聴くよ
の姿勢を見せることが肝要です。
その上で、
難しそうと感じたら
お片付けのプロに相談してみないか?
きっと上手い収納方法も考えて
くれるんじゃないか?
と提案してみてください。
きっと話も弾むと思いますよ(^^)