「疲れる家」から、「早く帰りたい家」へ お家改善

初めてご相談を受けたのは、2017年の9月

当時、もう自力でのお家改善は無理だと
判断したI様から、一日でも早くなんとか
して欲しいとのご依頼でした。

通常ですと、カウンセリングに数時間頂戴し
後日、改善の進め方をお客様と共に練り直し
改めてお片付けサポート作業に伺います。

ですが、I様の場合
フルタイムでお仕事されており、
週末しか休みが無い状態。

その週末には、平日の仕事疲れを
癒せるはずの家が「疲れがとれない」
環境になっているとお聴きし

これは、一日でも早くお片付け作業に
伺わねばとその月の連休に伺い、
カウンセリングも作業も同日中に開始する
お急ぎパターンで対応させて頂きました。

ご本人のご希望もあり、最初は
個人レッスンでお片付けに慣れて頂きながら
徐々に進めていくことに

が、これは当日現場に伺った私にとって
” 判断ミス ” であったと実感することになりました。

I様には、お片付けサポート初日までに、
何枚かリビングの現状写真を撮って送って
頂いておりました

当日伺った際に目にした光景には、フローリングの
床が小さい玩具や紙モノ、衣類等で覆われ
見えない状態でした。

が、そこに映っていたのは、床から60cm程
の目線それでもなかなかのモノの量でしたが、
作業イメージは出来ておりましたので時間見積も
できてたのですが・・・

OLYMPUS DIGITAL CAMERA

そのアイテム数の多さは、アシスタント数名
導入レベルですが、私の確認ミスで床まで
撮って頂くことなく床の状態に気づかなかった為
単独で伺ってしまい、床が見えるようになるのに
かなりの時間を要しました。

それでも、I様と二人
2日間連続の作業で、床置きはなくなり
テーブル、ソファーの上もスッキリとし
使用不可になっていた押し入れも、子供達の
衣類収納+家事テーブルに改善されました。

2日目の最終日、子供達が帰ってくる前に
スッキリした床をウエスで水拭きしながら
「床掃除するのが、夢だったんです。」
と嬉しそうに一生懸命拭いておられたI様が印象的でした。

そこからは、月1、2回の訪問でお家の中のモノの
整理、整理、整理し、適材適所で収めて参りました

中でも、時間を要したのは

 お二人のお子さん達が所有する玩具類
● I様にとって難関だった【洗濯システム】の構築

看護師をされているI様、日勤とはいえ
毎日かなりの体力と気力を消耗されて
帰宅されます

帰宅後は、自閉症のお兄ちゃんと
甘えん坊のお嬢さんとの団らん時間を
優先しながら、夕飯の支度・・・

時間も、体力、気力も常に不十分な中で
洗濯モノが毎日積み上げられ週末には
山盛り状態

子供達はというと、
それまでの暮らしの中では、何でも出したら
出しっぱなし、床にゴミを捨てることも
日常だったこともあり、
【元に戻す】【片づける】ということは
当然直ぐに受け入れられることではありませんでした

又、私が伺う前に体験した
【玩具類の強制処分】により
トラウマをもってしまっていた為

「玩具類は一つも手放さない!」

と頑なになっていたお子さん達

そして、一度おねだりがはじまると
かなり粘り強く、あの手この手を使い、
I様の気を惹こうとごねます。

気力が不十分なIさんも、これには
最後まで耐えきれず欲しがるモノを
買い与える日々。

片付けても、片づけても、片付かない
理由はこんなところにも潜んでました。

これらは、
数日しっかりと学んで頂いたとしても、
家中全てを収納改善したからとしても、
翌日から、人間変わった様に生活習慣や
性格が変わるものではありません

大きく凝り固まった氷山を、
ゆっくりゆっくりと焦らず、
お客様やご家族の歩合いや理解度に
合わせ、小さなブロックにし
「学びと体験」+「I様邸に適した収納改善」
で少しずつ溶かしてゆく、
そんなお片付けサポートでした。

I様やお子さん達に好評だったのが、
ちびっ子お片付け講師の派遣サービスでした

子供達の先生には、当時10才だった
娘も時折登場し、お姉ちゃん目線で
5歳のお嬢さんや8歳のお兄ちゃんと
一緒に遊びを通して、いつも自分がしている
お片付けの仕方を教えてくれました。

時間は要しましたが、整理は毎回大きく進み
こちらのお片付けは、その後最終段階で
住まい方リフォームにとステージアップしました

現在のご様子や、改善後のお客様の声を合わせて
「暮らしうむ」にてインタビュー記事を投稿
させて頂いております。

インタビュー記事はこちらです。
https://kurashi-um.com/jirei/jirei1.html