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快適な暮らしだけで満足? 災害に強い、家族を守る家づくり はじめませんか?

Profile Interview

   整理収納アドバイザーとして講座に現場にと大忙しの麻里さん。しかし学ぶ姿勢を少しもゆるめていませんね。2018年、防災備蓄収納マスタープランナー、住まい方アドバイザーの資格を続けて取得されました。今後、活動の軸を変えていかれるのですか。

山口) いえ、私のすべての活動の中心は片付けだということはゆるぎません。整理収納にはその人の人生を変える力があるというのは、今までのお片付けサポートの作業でのお客様の反応を見てきてひしひしと感じてきたことです。

しかし片付けがもたらすのは「日常」の快適な暮らし。

一方で災害のときには自分と家族を守る知識と備えがなければいけないということにも気づいていました。

お客さまの“暮らし”をトータルでサポートしていくために、もっともっと学びたいと防災について本格的に学び始めたんです。

住まい方アドバイザーは、整理収納の学びを深めるため、1年に渡り近藤典子先生から学びました。建築的な視点、住まい方という視点、暮らしを楽しむという視点…片付けにとどまらない深い知識を得ると共に、先生の命を削って伝える姿勢に深い感銘をうけましたね。

 

  麻里さんは、お客様にとってベストな暮らしづくりをサポートすることに対してとても貪欲ですね。 貪欲―言い換えれば飽くなき向上心だと思うのですが、その気持ちは昔から大切にされていたのですか?

山口) そうですね…例えば私はこう見えても昔は内気で人見知りだったんですよ。それを克服できたのは向上心のおかげかな。人見知りを克服するには接客業につくしかない!と高校卒業後、接客業の最高峰を知るために専門学校のホテル学科へ進み、実際にホテル業界に就職したんですよね。

その後、私にはファッションセンスもないから…とアパレル業界で販売業につき、お客様の目も見られなかった新人販売員から、色々な転機を経験し、店長を任せてもらえるまでになりました。

英語力のなさを痛感し、30歳間近で1年半オーストラリアに留学し、帰国後子ども向け英会話スクールの先生として働いていた期間もあったんですよ。

 

  今の明るくおしゃれな麻里さんの影にはたくさんの努力があったのですね。自分の「苦手」を「得意」へと変えていく…並大抵の向上心じゃないですね。
そんな麻里さんが整理収納アドバイザーという仕事に出会ったきっかけは何だったのですか?

山口) 工務店を営む主人と結婚し、何か彼の仕事の手助けができないかと資格を探したことが最初ですね。元々片付けが苦手でも得意でもなかったのですが、整理収納を学ぶうちにその力を体感。切磋琢磨できる仲間との出会いもあり、お片付けのプロとして活動するようになったんです。

今では夫の手伝いの範囲を超えてしまっていますが(笑)、包容力のある夫でして…私のやりたいようにさせてくれているのでありがたいですね。

 

  防災備蓄収納マスタープランナーとして、日々情報発信をされていますが、元々防災意識は強かったのですか?

山口)生命の危機にさらされたときにどうやって逃げよう、なんてことは昔から考えていましたが(笑)、具体的な知識は全く持っていなかったんですよね。阪神淡路大震災のとき、何かしたいという気持ちだけで被災地まで歩いて支援物資を届けに行ったことがあるんです。行ったはいいけど…どこに届ければいいかさえも分からなかった。今思うと、危険極まりないし、支援のかたちとしては望ましくないですよね。そんな経験があるから、防災備蓄について学んだ今でも「知らない人」の気持ちも分かるんです。そのような人に、行政任せじゃなくて、防災備蓄の知識を伝えなきゃ、という使命感があるんですよ。

 

  麻里さんの目下の目標は何ですか?

山口) まずは「家族を守る家づくり」のお手伝いを積極的にしていきたいということですね。快適なだけでなく、防災、減災を意識した家づくりを目指して一般のご家庭、リフォーム・新築をお考えのお宅に対して、一件でも多くお片付けサポートや収納プランニングをしていきたいと思っています。

そしてその先に、私の地元、尼崎市のご家庭の備蓄率向上並びに女性防災リーダー育成を目標として持っているんです。お互いが高めあい、助け合えるネットワークをつくりたいというのが目標です。

―熱い想いと行動力のある麻里さんならきっと叶えられるのでしょうね。今後のご活躍を応援しています。

 

 

(聞き手)石原智子
ライター。整理収納アドバイザー。栃木県在住。女性向け情報誌や住宅誌で暮らしにまつわるインタビュー記事やコラムを執筆中。